千葉県にしかない少し変わった条例

市民あま水条例(市川市)

第4条(市民の責務)
1.市民は、市が実施する宅地における雨水の地下への浸透及び有効利用を推進する施策に協力する責務を有する。
2.市民は、建築物を建築しようとするときは、当該建築物の敷地に雨水浸透施設を設置するよう努めるものとする。[中略]
4.市民は、雨水の有効利用を図るため、雨水小型貯留施設を設置するよう努めるものとする。

 

都会の便利さには、リスクもある

がふさがれるだけでなく、せっかく染みこんだ地下水の「出口」も封じられてしまいます。恵みの雨も、行き場所を失って一気に低地へ流れ込めば、都市型の水害を引き起こしかねません。その危険も避ける必要がありますね。

 

また、土地の保水力を上げて、地表から水の蒸散を増やせば、都市部が暑くなりすぎる「ヒートアイランド現象」の解消にもつながります。

 

そこで、市川市が導入した「市民あま水条例」(正式名称「宅地における雨水の地下への浸透及び有効利用の推進に関する条例」)は、雨水を貯めるためのタンクを置いた市民について、費用の一部を助成金でサポート。

 

さらに、市内北部にある関東ローム層の台地周辺で、住宅などの新築・増改築をした市民には、屋根に降った雨水が地下に染みこみやすくする設備を置くよう求めたりしています。

 

ただ、市民に「協力」を求めるかたちで推進しているため、協力を得られなければ前に進まないんですね。地中へ染みこむ雨水と同じように、前ページに掲げた「市民の責務」も浸透させていかなければ、豊かな水資源を完全に取り戻すことは難しいのかもしれません。

 

精神衛生都市宣言(銚子市)

それほど大規模とはいえない自治体にもかかわらず、銚子市は早くから市立病院に精神医療部門を設けており、その先進性が高く評価されてきた実績があります。

 

しかし、市の財政難により(一説には、大学誘致のために100億円近くを投入したためといわれる)、銚子市立総合病院は2008年、事実上の閉鎖。精神神経科は別のかたちで残り、引き続き患者を受け入れているものの、今後の存続に関しては予断を許さない状況です。

 

ピーちゃん・ナッちゃんの着ぐるみ等貸出要綱(八街やちまた市)

「その手は桑名の焼きハマグリ」と並び称される地名ダジャレ、「やっちまったピーナッツ」で、ちょっと有名な八街市。特産の落花生がモチーフのキャラ2体が、PRに一役買っています。その着ぐるみセットは、市内の非営利団体などにも、無料で貸してくれるようです。

 

ただ、無料とはいっても、返却時にはインナーと手袋を、費用は借り主負担でクリーニングして返さなければならない……というのは、「あたり前田のクラッカー」でしょうか。

 

米の輸入自由化阻止都市宣言(匝そう瑳さ市)

国民食だといっても言い過ぎでない、米。「国内で必要な米は、国内でまかなう」政策により、政府が外国米を排除し続けてきた結果、日本の米は世界一高価な代物となっています。

 

もし、はるかに安いアメリカ産のジャポニカ米が輸入されれば、「本市の農業及び日本の農業と農家経営は壊滅的な打撃を受けることは必至」だと、県下でも有数の稲作地帯である匝瑳市は警戒しています。国産米の品質を高めて競争力を上げるにも、限度があるのでしょうか。

 

農作業安全都市宣言(匝瑳市)

県が認定した農業機械士の資格者が、合併前の旧野の栄さか町(現在は匝瑳市の一部)内で、機械の運転中に事故死するという悲しい事態が発生。それをキッカケに、農作業事故ゼロを目指し、全国初の「農作業安全都市宣言」へとつながりました。

 

農家の後継者不足によって、農業従事者の高齢化も深刻なようですし、農業機械の大型化・複雑化も進んでいます。くれぐれも事故には気をつけながら、私たちに美味しい食材を提供し続けていただきたいと願います。


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